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妊娠初期の悪阻にはどう対処したらいい?上手な付き合い方を解説

妊娠初期には、悪阻の症状に悩まされる人が多い傾向です。悪阻は、妊婦にとってつらいものですよね。そもそも悪阻は、妊娠するとなぜ起きるのでしょうか。また、つらい悪阻の症状に対しては、どういった対処をすると効果的なのかも気になるところです。今回は、悪阻が起きる原因や悪阻との上手な付き合い方について解説します。

妊娠初期に起こる悪阻ってどんなもの?

口を手で覆う女性
悪阻(つわり)とは、妊娠初期症状の1つです。主に消化器系にさまざまな体調不良が生じます。悪阻の症状には複数の種類があり、どのような症状が出るかは人によってさまざまです。悪阻の症状は、妊婦の半数以上にみられます。自分が妊娠していることを知るきっかけが悪阻である人も少なくありません。

つらい症状が出る場合もありますが、妊娠の段階が進めばおさまっていきます。具体的な悪阻の症状や原因については次のとおりです。

1.悪阻の症状は吐き気以外にもさまざま

悪阻になると、人によって異なる症状があらわれる可能性があります。たとえば、食事に対する好みが変化し、口に食べ物を入れるだけで吐き気を感じたり嘔吐したりする場合もあるでしょう。食事が一切できなくなることも少なくありません。また、空腹を感じると胸やけがする人もいます。そうなると、こまめに食べ物を口にしていないとつらいと感じるでしょう。

さらに、悪阻によって匂いに敏感になり、特定の匂いに対して強い嫌悪を感じるケースもあります。
それまでは何とも思っていなかった洗剤や湯気など、身近な生活用品の匂いに対して反応することも多い傾向です。悪阻の症状の多くに共通するのは、「気持ち悪い」という感覚です。ただし、人によっては強い眠気や頭痛などの症状が出る場合もあります。ほかにも、体のだるさを感じたり唾液が多くなったりすることも。悪阻のつらさは個人差が大きいです。

2.悪阻の根本的な原因は分かっていない

悪阻の原因ははっきりとは分かっておらず、いくつかの仮説が立てられています。たとえば、妊娠すると急激にhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが増えるため、その変化に体がついていけないせいで悪阻が起こるのではないかという説です。また、妊娠による体全体の変化に心身の状態が追いつかず、自律神経が乱れて悪阻が起きるという説もあります。

さらには、妊娠初期の段階では体が受精卵を異物として認識しており、アレルギー反応として悪阻が起きるという説もあります。なお、妊娠後期に悪阻に似た吐き気の症状(後期悪阻)が起きる人もいますが、これは妊娠初期の悪阻とはまったく異なるものです。後期悪阻の原因は、子宮が胃を圧迫するために起こります。

悪阻の期間や赤ちゃんへの影響は?

妊娠して悪阻の症状が起きると、さまざまなことが気になってきます。とくに症状がひどい場合、悪阻はどれくらい続くのか心配になりますよね。また、「赤ちゃんへ悪い影響があっては困る」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。

心配や不安は妊娠中のストレスとなり、悪阻を悪化させる原因になります。そのため、気になることはしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。ここでは、妊娠中の悪阻について気になることについて、知っておきたいことを解説します。

1.悪阻は安定期に入ると落ち着く

悪阻の症状が出るのは、妊娠初期の段階です。早い人では妊娠5~6週頃に悪阻が始まります。市販の妊娠検査薬を使用できるのは、生理予定日を1週間過ぎた時期にあたる妊娠5週以降です。そのため、なかには検査によって妊娠したことを知るよりも先に悪阻の症状があらわれる人もいます。

悪阻のピークは妊娠8~11週頃です。一般的には、妊娠12~16週頃まで続くことが多く、安定期に入る頃になれば症状が自然と落ち着いてきます。ただし、悪阻が起きる時期も個人差が大きいのが実際のところです。

症状が出ない人もいれば、長く重い症状に悩まされる人もいます。なお、人によっては妊娠後期になってから、後期悪阻の症状を感じることも少なくありません。悪阻が出る期間については、あくまでも目安としてとらえておきましょう。

2.基本的に赤ちゃんへ影響はない

悪阻の症状がひどい場合、赤ちゃんへ悪い影響があるのではないかと心配になりますよね。しかし、悪阻で食事をとれなくても赤ちゃんに影響はありません。悪阻の症状があらわれる妊娠初期は、母親の体に蓄えられた栄養によって赤ちゃんが育ちます。妊娠すると卵黄嚢という組織ができ、胎盤が作られるまでの間は卵黄嚢から栄養が赤ちゃんへ供給される仕組みになっているのです。

卵黄嚢はエコー検査でも確認できます。そのため、母親の悪阻がひどくて食事をまともにとれなくても、赤ちゃんが栄養不足になることはありません。なお、後期悪阻では食事がまったく食べられない状態にはならないので、あまり心配しなくても大丈夫です。ただし、悪阻で食事がとれないときでも水分摂取はこまめに行いましょう。水分もとらないでいると、脱水症状が起きる危険があります。

悪阻の症状は個人差が大きい

悪阻のあらわれ方や症状の程度には、個人差があります。悪阻の症状は妊婦の半数以上にあらわれますが、悪阻がまったく起きない人もいないわけではありません。悪阻の原因ははっきりとは特定されていないので、悪阻が起きる条件も明確ではないのが実際のところです。ただし、悪阻があらわれにくい人の特徴としては、いくつかの傾向があります。まず、胃腸が強い人は悪阻の症状が出にくい傾向です。

なぜなら、悪阻は消化器系に不調が生じさせることが多いからです。もともと胃腸が丈夫な人は、悪阻の症状も出にくい可能性があります。また、冷え性ではない人やもともと運動で体を鍛えていた人も、悪阻の症状があらわれにくいといわれています。悪阻を悪化させる原因として血行不良があげられるので、血行がよい人ほど悪阻の症状は出にくい傾向です。

逆に、悪阻になりやすい人にもいくつかの傾向がみられます。たとえば、体や環境の変化に敏感な人は悪阻の症状が出やすいです。なぜなら、こういった特徴があると自律神経が乱れやすくなるからです。また、ストレスをため込みやすい人も、悪阻の症状を感じやすい傾向にあります。不安やプレッシャーなどがあると悪阻はひどくなりやすいので注意が必要です。悪阻の症状が出るかどうかは、このように生活習慣も大きく関係していると考えられています。

悪阻の症状が起きても、基本的には大きな問題に発展するケースはほとんどありません。しかし、悪阻の状態が著しく悪化し、「妊娠悪阻」になった場合は注意が必要です。妊娠悪阻とは、悪阻によって著しい体重減少が起きたり、日常生活に支障をきたしたりする状態をさします。症状が重くなると命の危険があるため、入院して治療しなければならないケースもあります。妊娠悪阻が起きるのは0.1~0.5%の確率ですが、絶対に起きないと断言できるものではありません。

妊娠悪阻は糖尿病や甲状腺機能障害などの既往歴があると、起きる可能性が高くなります。また、それ以外でも双子などの多胎妊娠や初めてのお産も、妊娠悪阻が起きやすい条件のひとつです。ただし、こういった傾向がない人でも妊娠悪阻になる恐れはあります。万が一、妊娠悪阻になった場合に焦らないためには、妊娠悪阻について理解しておくことが重要です。ここでは、妊娠悪阻になった場合の治療方法について説明します。

妊娠中の悪阻で入院が必要になるケースも!?

病院のイメージ画像
悪阻の症状が起きても、基本的には大きな問題に発展するケースはほとんどありません。しかし、悪阻の状態が著しく悪化し、「妊娠悪阻」になった場合は注意が必要です。妊娠悪阻とは、悪阻によって著しい体重減少が起きたり、日常生活に支障をきたしたりする状態をさします。

症状が重くなると命の危険があるため、入院して治療しなければならないケースもあります。妊娠悪阻が起きるのは0.1~0.5%の確率ですが、絶対に起きないと断言できるものではありません。

妊娠悪阻は糖尿病や甲状腺機能障害などの既往歴があると、起きる可能性が高くなります。また、それ以外でも双子などの多胎妊娠や初めてのお産も、妊娠悪阻が起きやすい条件のひとつです。ただし、こういった傾向がない人でも妊娠悪阻になる恐れはあります。

万が一、妊娠悪阻になった場合に焦らないためには、妊娠悪阻について理解しておくことが重要です。ここでは、妊娠悪阻になった場合の治療方法について説明します。

1.入院の目安は極端な嘔吐や体重減少など

悪阻が悪化しても、妊娠悪阻になっているかどうか自己判断するのは簡単ではありません。1日に何度も嘔吐を繰り返したり、水すら飲めない状態が続いたりしたときは、産婦人科を受診して検査したほうが安心です。また、体重の急激な減少がみられる場合も、できるだけ早い段階での診察が必要になります。産婦人科では尿中のケトン体の量を検査することで、入院したほうがよいか判断します。

ケトン体とは、肝臓が脂肪を分解するときに作られる物質です。妊娠悪阻がひどくなると、脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとする働きが活発になるため、ケトン体が多く出るようになります。妊娠悪阻の症状は段階的に悪化していくので、気がついた時点で早めに受診することが大切です。

2.入院するとさまざまな治療を受けられる

妊娠悪阻が発覚して入院すると、症状を和らげるためのさまざまな治療が行われます。栄養不足や脱水状態を改善するのが治療の主な目的です。たとえば、食事を少しずつ食べられるようにする食事療法が実施されます。嘔吐の回数が多かったり、自分で食事をとるのが難しかったりする場合は、点滴で栄養を補うことも多いです。

また、妊娠によるストレスが妊娠悪阻を悪化させている可能性もあるので、入院してゆっくり休養をとることも治療の一環としてとらえられています。
的確なカウンセリングにより症状が改善するケースもあるため、入院による休養には一定の効果が期待できるでしょう。ただし、これらの治療で症状が治らないときは、症状の程度に合わせて薬が投与される場合もあります。妊娠中に安心して使用できる薬が用意されるので、赤ちゃんへの影響を心配する必要はありません。

3.入院期間は症状によって大きく異なる

妊娠悪阻による入院の期間は、人によってさまざまです。基本的には、食事を食べられるようになり、検査で検出されるケトン体の値が正常になれば退院できます。そのため、症状が順調に改善すれば、1週間程度で退院できる場合もあるでしょう。しかし、なかには2カ月程度入院する人もいます。また、症状が改善して退院しても再び入院しなければならない状態になるケースもないわけではありません。症状の改善を第一に考え、焦らずじっくりと治療に専念することが大切です。

4.重症妊娠悪阻なら入院費に健康保険が適用される

妊娠悪阻で入院するとなると、治療費がどれくらいかかるのか気になりますよね。妊娠悪阻の治療は、症状によって点滴の回数や投与する薬の種類も異なります。また、入院するとなると、治療費のほかに食事代やベッド代なども支払わなければなりません。病室の種類によってもかかる金額は異なります。さらに、入院期間が長くなればそれだけ費用は高くなるでしょう。そのため、実際にかかる入院費のトータル金額は、状況によって大きな差がみられます。

基本的に、妊娠にかかわる病院の受診には健康保険が適用されません。ただし、重症妊娠悪阻で入院する場合は例外となります。重症妊娠悪阻は病気としてとらえられているため、治療や入院には健康保険が利用可能です。そのため、重症妊娠悪阻の治療や入院にかかる費用の負担は3割で済みます。また、条件を満たせば重症妊娠悪阻も高額療養制度の対象になります。さらに、民間の医療保険や共済においても重症妊娠悪阻が給付対象となっている場合があるため、窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。

妊娠中の悪阻を悪化を防ぐポイント

靴下のイメージ画像
妊娠初期に起こる悪阻は、多くの人が経験する症状です。時間が経てば、悪阻の症状はおさまっていきます。とはいえ、できることなら悪阻によるつらい症状はなるべく抑えたいですよね。悪阻の症状を悪化させないためには、守るべきポイントがいくつかあります。ポイントをしっかりと押さえれば、悪阻による症状を少なからず軽減することが可能です。ここでは、悪阻が気になるときに実践したいポイントを確認しておきましょう。

1.妊娠中のストレスをため込まない

悪阻の症状を和らげるには、ストレスをためないようにすることが重要です。なぜなら、不安やプレッシャーが多いと、悪阻の症状が悪化しやすくなるからです。神経質で心配性な傾向がある人は、悪阻の症状が重くなりやすいので注意しましょう。ストレスを和らげるには、定期的に気持ちを発散させる機会をもつことも必要です。さらに、無理をせず自分をいたわることも重要になります。常にリラックスを心がけ、自律神経のバランスを整えられるように意識しましょう。

2.体を温めて血行を促す

悪阻を悪化させる原因としては、冷えも大きな問題です。そのため、妊娠中は体を温める工夫を積極的にとり入れましょう。たとえば、食べ物は温かい状態で食べたり、根菜類や肉類など体を温める効果のある食材を選んだりすると効果的です。また、腹巻やソックスなどを身につける習慣も重要。加えて、軽い運動を行うと全身の血行を促進できます。体調に合わせてストレッチや散歩などを取り入れるとよいでしょう。

なお、冷房によって体が冷えてしまうケースがあるので、夏場でも冷え対策は重要です。ちなみに、冷えは悪阻以外にも妊娠中のさまざまな体調不良を引き起こす原因となります。体調を万全に保つためにも、妊娠中は体を冷やさないように細心の注意を払うことが大切です。

つらい悪阻が起きたときの対処法

つらい悪阻の症状があらわれた場合、どのような対処を行えばよいのでしょうか。仕方ないと思いつつも、つらい悪阻の症状はできるだけ緩和したいですよね。悪阻の対処法としては、食べ物のとり方やストレスとの付き合い方などがさまざまなものがあげられます。いずれの対処法も、毎日の習慣として取り入れるとより効果的です。ここでは、悪阻の症状を何とかしたいときに実践するとよい対処法について解説します。

1.無理なく食べられるものを選ぶ

悪阻がひどいときは、食べられるときに食べられるものを口にすれば問題ありません。妊娠初期は母体に蓄えられた栄養で赤ちゃんが育つため、母親が摂取する食事の栄養バランスはそこまで気にしなくても大丈夫です。ただし、妊娠中は体重のコントロールも重要なため、甘い物のとりすぎには注意が必要です。無理のない範囲で構わないので、体の栄養となるもの摂取するように心がけましょう。

なお、悪阻のときは酸味があるものや匂いが少ないものを好む人が多い傾向です。酸味があるものなら柑橘類や酢の物、匂いが少ないものなら豆腐や素麺など、自分にとって食べやすいものを選びましょう。また、自炊をすると匂いによって気分が悪くなるなら、冷凍食品を利用するのもひとつの手です。スーパーのお惣菜を購入する方法もあります。悪阻の症状はやがておさまるものなので、家族にも理解や協力が得られると心強いでしょう。

2.こまめに食べて血糖値の低下を防ぐ

悪阻の症状を抑えるには、できるだけこまめに食べ物を摂取すると効果的です。なぜなら、血糖値が低下すると悪阻の症状が出やすくなるからです。1回に摂取する食事の量を減らし、食事の回数を増やすようにしましょう。そして、空腹の時間をできるだけ作らないようにすることが重要です。また、悪阻の症状を和らげるには、たんぱく質と炭水化物が必要になります。

これらの栄養素は体にとっても重要なエネルギーとなるため、積極的に摂取するようにしましょう。なお、起床時はどうしても空腹による悪阻の症状が出やすいので、すぐにつまめるようなものを用意しておくと安心です。たとえば、パンやクラッカーなどを常備しておくと朝食代わりにもなります。

3.休憩や昼寝をする習慣を取り入れる

つらい悪阻に対処するには、無理をせずこまめに休憩をとることが大切です。少しの空き時間でも、できるだけ横になるようにしましょう。昼寝をする習慣をもつのも効果的です。また、仕事の休憩時間はアイピローなどを使用するとより体を休められます。職場の人に相談して、休憩時間や場所をしっかり確保できるようにしておけるといいですね。

4.好きなことをして気分転換する

悪阻の症状は、精神的な影響によって悪化するケースも少なくありません。そのため、悪阻を和らげるには、気分転換もしっかり行うことが必要不可欠です。妊娠中はあまり予定を詰め込み過ぎず、気分転換に使える時間を確保しましょう。気分転換能の方法は、音楽を聴いたり映画を見たりなど好きなことで構いません。悪阻や妊娠によるストレスを忘れられるようなことに取り組みましょう。

5.工夫して水分をしっかり摂取する

悪阻のときは、こまめな水分補給を意識する必要があります。嘔吐や食欲不振の症状が重くなると、脱水症状を引き起こしやすいので要注意です。少しずつでも構わないので、こまめに水分を摂取しましょう。ただし、清涼飲料水ばかりを飲んでいると、糖分のとりすぎになる恐れがあります。水以外の飲み物を飲みたいなら、牛乳や手作りした果物のジュースなどを選ぶとよいです。また、飲み物を飲むのが難しいときはジュースやレモン水などを凍らせたものを舐めるようにすると、水分補給によって気分が悪くなるのを防げます。

6.症状に合った漢方薬を飲む

悪阻の症状に困っている場合、飲めるのであれば漢方薬を試すのもひとつの手です。漢方薬は薬ではなく、生薬とよばれる自然由来の素材を使用しています。漢方薬を飲むと、さまざまな体調不良が和らぐ可能性があります。たとえば、胃腸の調子を整えたり気持ちを落ち着けたりする効果が期待できるでしょう。悪阻に効果がある漢方薬は、半夏厚朴湯や半夏瀉心湯などです。ただし、体質によってベストな処方は異なります。そのため、専門家からアドバイスをもらうと、安心して飲める漢方薬を選べます。なお、漢方薬は独特な味がしますが、水に溶かして冷やして飲むと比較的飲みやすいです。

悪阻を和らげる栄養の種類

悪阻がひどいときは、症状を和らげる効果のある栄養素を補給するのも効果的です。悪阻で食欲不振になると、体に必要な栄養素も不足しやすくなります。栄養素のなかには、悪阻の症状に関係しているものもあります。そのため、悪阻の症状を和らげたいなら、体に必要な栄養素を摂取することにも目を向けましょう。症状に合わせて栄養素を摂取するとより効果的です。ここでは、悪阻の症状に効果のある栄養素の種類や働きを紹介します。

1.吐き気を抑える「ビタミンB6」

悪阻による吐き気の症状を和らげる栄養素としては、ビタミンB6があげられます。ビタミンB6は、たんぱく質やアミノ酸を分解したり合成したりするのに必要不可欠な栄養素です。妊娠中はアミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝不良が起き、それにより吐き気をもよおす場合があると考えられています。そのため、ビタミンB6を積極的に摂取すると、トリプトファンの代謝がよくなって吐き気が和らぐ可能性が高いです。妊娠悪阻で入院した場合にも、点滴でビタミンB6が投与されます。

悪阻による吐き気を軽減するには、ビタミンB6を1日あたり5~60mg摂取すると効果的だといわれています。普通に食事をとっていれば問題なく摂取できる量ですが、悪阻により食欲不振になっているときはビタミンB6が多く含まれる食べ物を積極的に摂取しましょう。ビタミンB6は玄米やバナナなどに多く含まれています。また、ピーナッツやピスタチオもビタミンB6が多い食品です。玄米は小さなおにぎりにしておくと、こまめに食べやすいでしょう。バナナや豆類も常備しておけば、いつでも簡単にビタミンB6を摂取できます。

2.気持ちを安定させる「ビタミンB1」

悪阻の症状に対抗する栄養素としては、ビタミンB1もあります。ビタミンB1は、神経に使われるエネルギーを供給するのに必要な栄養素です。そのため、食欲不振によりビタミンB1が不足すると、イライラしたり不安感が強くなったりします。ストレスは悪阻の症状をさらに悪化させる要因になるので要注意です。ストレスをため込まないためにも、ビタミンB1はしっかりと摂取しましょう。

ビタミンB1は豚肉や豆類などに多く含まれています。ビタミンB1は水に溶けやすい性質があるため、豚肉を使ったスープを飲めば効率的にビタミンB1を摂取できます。豚肉が食べられない場合でも、豆類なら口に運びやすいのでこまめに摂取するようにしましょう。

妊娠中の悪阻と上手く付き合おう

悪阻は、妊娠初期には当然に起こる症状です。妊娠を経験した多くの人は、悪阻の症状を乗り越えたうえで出産しています。悪阻はつらいですが、時間が経てばおさまるものなので上手に対処しながら向き合うが大切です。悪阻の症状がひどいと赤ちゃんへの影響が心配になりますが、基本的には大きな問題はありません。悪阻によって食事がとれないときは無理をせず、体調を整えることを優先するようにしましょう。

ただし、悪阻の症状が重症化して脱水や著しい体重の減少が起きると、入院が必要になるケースも出てきます。そうなると、赤ちゃんにも影響が及ぶ可能性があるので要注意です。悪阻の症状が始まった段階で過度な心配をする必要はないですが、リスクもあることをきちんと理解しておきましょう。悪阻の症状があらわれたら、無理のない範囲で適切な対処をする必要があります。自分に合った正しい対処法を把握し、悪阻と上手に付き合っていきましょう。

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