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つわりで吐き気止めの薬は飲んでいい?軽減する2つの方法と注意点

「つわりの吐き気を抑えたいけど、どうしたらいいんだろう…」
「赤ちゃんへの影響が気になって、薬を飲んでいいのか不安…」

妊娠中のつわりは病気ではないものの、重い症状が続くと本当に辛いものです。

そんな時、市販薬を飲んでよいものか病院に行くべきものか、副作用やおなかの赤ちゃんへの影響が気になり、不安になってしまうことでしょう。

そこで今回は、つわりの原因と症状、つわりを軽減させる市販薬を飲んでもいいのか?などについて詳しくご説明いたします。

つわりを引き起こす原因は医学的に解明されていない!

つわりとは、妊娠初期のママの体に見られる様々な変化のことです。

なぜつわりは起こるのでしょうか?実は、つわりが起こるメカニズムについては、いまだ医学的に完全に解明されていないというのが事実です。

つわりが起こる原因を仮に考えるとすれば、以下の2点が挙げられます。

【つわりの原因仮説1】ホルモンバランスの変化

こめかみに指をあて頭痛を和らげようとする妊婦

まず原因として考えられるのは、ホルモンバランスの変化です。

妊娠によりホルモンバランスが変化しますが、急激に変化することで体が変化に対応できずつわりが起きてしまう、というものです。

【仮説】ホルモンバランスとつわりの関係
妊娠の維持を助けるホルモンには

  • エストロゲン
  • ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)

の2種類があります。
これらが妊娠中増加することで、体内は、今までとは違ったバランスでホルモンが存在する状態になります。

このようなホルモンバランスの変化に体がついていけず反応し、つわりが起こると考えられているのです。

【つわりの原因仮説2】妊娠によるストレス

手のひらを額にあてる妊婦

心理的な原因として、妊娠によるストレスも関係するのではないかといわれています。

ママが妊娠中にストレスを感じる場面は多く、

  • 妊娠に伴う体調の変化
  • 生活環境の変化
  • 旦那への不満
  • 出産や子育てへの不安

というように、常にストレスを感じているといっても過言ではありません。

特に初産である場合は、まったく初めての経験に向かうため、心理的不安を感じやすい時期です。それらのストレスがつわりを引き起こしている原因かもしれません。

(MSDマニュアル家庭版「妊娠前半にみられる吐き気と嘔吐」より)

つわりにはどんな症状があるの?

次に、つわりの症状についてご説明いたします。つわりは、妊娠初期に現れる吐き気や嘔吐以外の症状もみられる場合があります。つわりの主な症状をまとめると以下のようになります。

つわりの症状
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 下痢
  • 頭痛
  • 慢性的に強い眠気
  • ニオイに敏感に
  • 心理的不安定に

吐き気や倦怠感はよく知られている症状です。加えて、つわりが始まると強い眠気に襲われたり、ニオイに非常に敏感になったりすることがあります。

今までは特に気にしていなかったニオイに対して強い拒否感を覚えるようになり、食べ物の好みが変わったり、料理中なども気持ち悪くて吐いたりするケースもあります。

つわりが悪化すると妊娠悪阻(おそ)になる

吐き気の症状の重さは、軽いものから嘔吐を伴うものまで人それぞれです。

しかし、あまりに嘔吐がひどい場合、それはつわりが悪化した「妊娠悪阻」という病的な状態であると考えられます。

妊娠悪阻(おそ)とは?
つわりが重症化した状態。嘔吐に加え、体重の減少と脱水症状がみられる場合、妊娠悪阻である可能性が高い。
病院での診察が必要

参考:妊娠悪阻 - MSDマニュアル家庭版

このように、つわりの症状や程度は様々です。体の中に赤ちゃんを宿すということは、それだけ母体にも影響があるということなのです。

【つわりの対処法1】医薬品を服用する

日本においては、つわりの対処法として吐き気止めの薬の前にビタミン剤が処方されることがあります。

ビタミンB6は、直接的に吐き気を治すよう作用はしないものの、つわりの悪化を防ぐ効果があるためです。

胎児への悪影響がないか妊婦の方は不安になることと思いますが、結論つわりの際に薬を飲んではいけないということはありません。

しかし、胎児や母体に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため、安易な自己判断のもとで薬を選び、服用するのは危険です。

では、どのような吐き気止めの薬なら、服用しても問題ないのでしょうか。

Q. 妊娠中でも服用可能な吐き気止めの薬を教えて?

容器に入った薬とサプリメント

妊娠中でも服用OKなつわりを軽減させる薬を4つご紹介します。

紹介する薬の情報は、一般社団法人 くすりの適正使用協議会「くすりのしおり」の情報を参考にしています。

薬1. ピドキサール

ピドキサールは、補酵素として体内の代謝に作用する活性型ビタミンB6製剤です。

通常、ビタミンB6の不足によって起こる皮膚、粘膜、神経の炎症・貧血の治療・食事などから十分なビタミンB6がとれない時の補給に用いられます。

参考:ピドキサール|くすりのしおり

薬2. プリンペラン

制吐作用や、消化管の運動調節作用があります。

通常、消化器の疾患に伴う悪心・嘔吐などの消化器症状の治療、X線検査時のバリウム通過促進を目的に用いられます。

参考:プリンペラン|くすりのしおり

薬3. ピレチア

通常、振戦麻痺、パーキンソニスム、アレルギー性鼻炎、皮膚疾患に伴うかゆみ(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)、じんましん、かぜによるくしゃみ・鼻汁・咳、乗り物酔い、麻酔前投与、人工(薬物)冬眠、花粉症、血管運動性浮腫の治療に用いられます。

参考:ピレチア|くすりのしおり

薬4. フェネルガン

アレルギーを抑えるフェノチアジン系の抗ヒスタミン剤です。

風邪や花粉症を含め、アレルギーに基づく鼻水やくしゃみ、蕁麻疹やかゆみなどのアレルギー性の病気に有効です。ただし、アレルギーの原因そのものを治すことはできないとされています。別名、ヒルビナ。

参考:ヒルビナ|くすりのしおり

これらは妊娠期でも比較的安全とされている吐き気止めです。

しかし、妊娠中または授乳中の方は、使う前に必ず担当の医師に相談するよう注意書きがあるものがほとんどのため、医師の相談なしに服用することは避けましょう。

Q. 胃もたれも辛い..胃薬は服用していい?

吐き気や嘔吐などのつわりの症状に伴い、胃痛や胃もたれなどの胃の不調に悩まされることがあります。

その際、吐き気止めの薬とは別に、胃薬を服用しても問題ないのでしょうか?

胃薬も吐き気止めの薬と同様に、種類によって安全性が異なります。例えば、「太田胃散」「エビオス錠」などの胃薬であれば、妊娠中であっても服用することがあるようです。しかし、「ムコスタ」などの胃薬は、妊娠中には適さないものですので注意してください。

吐き気止め薬にしても胃薬にしても、自己判断での服用は避け、必ずかかりつけの医師に症状を訴えたうえで、適切な薬を処方してもらうようにしましょう。

つわりの症状を和らげる漢方薬は「小半夏加茯苓湯」

つわりの吐き気を和らげるものとしては「小半夏加茯苓湯」という漢方が有名です。

そもそも漢方薬は自然由来であるため、体に与える影響が小さく、妊娠初期には多用されます。

特にこの小半夏加茯苓湯という漢方は、半夏(ハンゲ)と生姜(ショウキョウ)という生薬が配合され、吐き気を抑える働きをします。

加えて茯苓(ブクリョウ)という生薬が消化機能を活発化させ、精神を安定させるため、つわりの症状を緩和してくれると考えられます。

ただ、漢方薬の効き目にはかなり個人差があるため、必ず効果が得られるとは限らないことを忘れないようにしましょう。

そして、必ずしも漢方薬だけでつわりの症状を緩和することができない場合もあります。いずれの場合も専門医の診察を受けるようにしてください。

【注意!】薬の服用は胎児への悪影響を考えよう

上記の通り、一部の吐き気止め薬や胃薬、漢方薬は妊娠期に服用しても比較的安全とされています。

しかし、妊娠期は、小さな刺激でもお腹の赤ちゃんに大きな悪影響を及ぼす可能性がある危険な時期であることは忘れてはいけません。

胎児が受ける影響は、妊娠週数によって異なり、妊娠初期(妊娠2カ月~4カ月)は、胎児に先天性の奇形を引き起こす「催奇形性」の危険が高い時期です。

その後の妊娠中期(妊娠4カ月以降)~出産するまでは、胎児の発育や機能不全を引き起こす「胎児毒性」の危険が高い時期と言われています。

どちらも赤ちゃんの一生に関わる障害を残しかねません。全ての薬が危険というわけではありませんが、薬の中には妊娠中に服用すべきでないものもありますので、自己判断で市販薬を服用するなどしないよう、事前に必ず医師に相談しましょう。

参考:日本産科婦人科学会「妊娠と薬物」より

補足:妊娠中の風邪薬はOK?

妊娠中の薬についてよくある質問が、「風邪薬はOKなの?」です。

風邪薬については別のページで紹介していますので、そちらをチェックしてみてください!

妊娠中に風邪薬飲んでいいの?ママが注意すべき薬の影響

つわりの対処法2【生活習慣・葉酸サプリ】

つわりの際、種類によっては吐き気止めの薬や胃薬を服用できることが分かりました。しかし、やはり胎児への影響が心配なため、できるだけ医薬品に頼らず症状を軽減したいという場合には、有効な手段として以下が挙げられます。

つわりを軽減する4つの生活習慣

まずは基本的な生活習慣を見直すことが、ママの体の状態を徐々に改善していくことに繋がり、つわりが軽減されていくと考えられます。意識してみると良い生活習慣は以下です。

  • ストレスをためないよう気分転換する
  • 質の良い睡眠をしっかりとる
  • 緑黄色野菜を積極的に食事に取り入れる
  • つぼマッサージをする


これらは、つわりの原因とも考えられるストレスの軽減や、妊娠中必要な栄養を体に貯めるために大切な習慣です。また、つわりに効果的とされるつぼは、手首の裏の「内関(ないかん)」や「神門(しんもん)」、膝のあたりの「足の三里(あしのさんり)」、頭痛に効くと言われる頭頂部の「百会(ひゃくえ)」など様々な箇所にあります。すきま時間などに押す習慣をつけてみると、症状が楽になるかもしれません。

葉酸サプリでつわりの症状を軽減!

妊娠中に必須の栄養素を補う手段としてよく利用される葉酸サプリですが、この葉酸サプリにはつわりの吐き気に効果的なものもあるのです。

多くの葉酸サプリにはビタミンB6が含まれています。

前述したとおり、ビタミンB6はつわりの症状の悪化を防ぎます。そのため、葉酸サプリによりつわりの吐き気を和らげることも可能なのです。

日々の生活習慣の改善と並行して、葉酸サプリを取りいれることを始めてみてはいかがでしょうか。つわりの軽減のためにも、胎児と母体の健康のためにも、妊娠期は定期的に葉酸サプリを利用することをお勧めします。

つわりのときの薬の服用は、まず医師に相談が必要!

最後に、つわりの際の薬の服用についてまとめます。ポイントは4つあります。

  • つわりの原因は不明だが、ホルモンバランスの変化と妊娠によるストレスが影響していると考えられる。
  • つわりの症状は、吐き気・倦怠感・下痢・頭痛に加え、強い眠気や心理的不安感を感じたりニオイに敏感になったりする。
  • つわりの際にも薬の服用は可能で、比較的安全なビタミン剤・吐き気止め薬・漢方薬があるが、事前に必ず医師の診断が必要。
  • 薬の服用が胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、薬を服用せず、生活習慣を見直し葉酸サプリで軽減する方法がお勧め。

つわりの症状は、人それぞれで程度も異なるものです。辛いときは迷わず、周りの人や医師を頼り、一緒に改善方法を考えましょう。まだつわりの症状が重くないという方も、今のうちから葉酸サプリ等で栄養素をしっかり補給し、体調を整えておく習慣をつけておきましょう。

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